皆様こんばんは

本日は夏至の日。関東地方ではタコ、関西では焼きもち、京都では水無月、奈良・和歌山では半夏生餅を食べたりと地域によって食べるものが違うようですね。

さて、こうして筆を執ったのは連日SNSに張り付き、様々なフォロワー様と交流させていただいているなかでよく聞かれたのは

「まずもってトリュフとはなんぞや??」というシンプルな質問です。

確かに、トリュフというのはよくInstagramなどで見る黒い塊をシェフがシュッシュしながら削っているアレ、というイメージでしょう。その通りです。スライスしていただくのが1番メジャーで映えますね。トリュフの故郷、イタリアでも同じ光景が見られます。

それではまず、トリュフの基本情報から。

トリュフ

世界三大珍味のひとつ。

樹木の木の根に生息するキノコの一種。大まかに2種類に分けられ『黒トリュフ』と『白トリュフ』に分けられます。

黒トリュフはほぼヨーロッパでのみ生産され、中でもフランス(生産の45%)、スペイン(35%) 、イタリア(20%) という割合です。

白トリュフは主にイタリア北から中央(トスカーナ・ロマーニャ・マルケ州)でみられます。

春から夏は黒トリュフの季節、秋冬は白トリュフが楽しめる季節です。

収穫方法ですが、一昔前までは訓練された豚が探していたのですが、動物愛護の観点などから法律改定され、現在はトリュフ犬という訓練された犬が活躍してるそう。とはいえ実際のところ、やはり人間がお美味しいと感じるものは豚にも美味しい!と感じるらしく、折角見つけても我先にと掘って食べてしまうそうです。舌が肥えていますね。

なかなかお目にかかれないトリュフですがそれはなぜでしょうか。

もちろん、高級な珍味であるという理由もあるのですが、よく見かける擦って楽しむトリュフは『フレッシュトリュフ』と呼ばれ、所謂なまもののような扱いです。

常温では収穫から約2週間が賞味期限とされています。(冷凍するともっと長く保存することが可能です)キャビアなどは缶詰めにされたものが多いため、商品として出回りやすく保存もできますが、トリュフはなにより早く新鮮なうちに楽しまなければなりません。また、トリュフを食べるという文化もごく最近になってのことです。

トリュフの商品といえば『トリュフ塩』がどちらかというとメジャーですが、実は塩の種類とトリュフの含有量or香料の量などで随分味が変わります。かくいう筆者もテレビで紹介されたトリュフ塩を試してみた結果、口に合わなかった経験があります。

しかし、現地に行ってキノコ嫌いの筆者がたどり着いたトリュフブランド【Savitar Tartufi】は本当に美味しく、食にこだわりを持ったイタリア人の「絶対に美味しいものを世に送り出して魅了するわ!」という熱意とオタク具合がしっかり詰まったものでした。塩・オイルだけでなく、はちみつやポップコーン、ソースといった商品が非常に素晴らしいものであるという確信を抱くのにそう時間はかかりませんでした。一目ぼれのようなものですね。

さて長くなりましたが、トリュフに合うものはパスタやお肉でしょう!という狭い範囲で決めつけるのは尚早です。実はトリュフというものは面白くて和食ととても相性がいいのです。実際、ヨーロッパのお寿司屋さんでは味のアクセントとしてワサビではなく、トリュフが用いられてます。どんなお魚と……?!

この続きは次回のコラムにて。

海外で展開されるトリュフ×日本食レシピ。お楽しみに。